日東駒専の英文法はどう勉強する?問題集を繰り返す前の判断軸

根拠確認と3色の誤答カルテで英文法を復習するアイキャッチ 日東駒専・産近甲龍対策

文法問題集は3周した。同じ問題ならすぐに正解できる。それなのに、模試や過去問で表現が少し変わると、どの文法知識を使えばいいか分からない。

この状態で、4周目を始めるか、別の問題集を買うかを考える前に、正解した理由を説明できるかを確認しましょう。問題と正解番号の組み合わせを覚えているだけなら、周回数は増えても初見対応力は測れません。

日東駒専とひとまとめにしても、大学・学部・方式・年度によって文法の問われ方は異なります。そのため、特定の問題集や学習量を一律に決めるのではなく、志望学部の過去問と自分の誤答原因を組み合わせて学習を設計します。

この記事では、20問の根拠テストと「知識不足・識別不足・運用不足」の3色カルテを使います。終了時には、全問をもう1周するのではなく、自分が戻るべき学習を選べるようにします。

文法問題の完成は「根拠を再現できるか」で測る

英文法問題の正解根拠を自分の言葉で説明しようと考える学生

同じ問題集を繰り返すと、問題文の冒頭を見ただけで正解番号が浮かぶことがあります。それも復習の成果の一つですが、「文法知識を使った」のか、「問題を覚えていた」のかは区別できません。

そこで、正解した問題に対しても次の4点を確認します。

  1. どの語句や語順を手がかりにしたか
  2. 何の文法項目が問われていると判断したか
  3. 正解の選択肢が合う理由は何か
  4. 他の選択肢はどの条件に反するか

たとえ正解でも、「なんとなく自然だから」「前回もこれだったから」で選んだ問題は、根拠テストでは未完成とします。反対に、間違えても使うべき文法項目まで特定できていれば、戻り先は限定できます。

まずは問題集から20問を選び、正解数とは別に「4点を説明できた問題数」を数えます。例えば20問中17問正解でも13問しか根拠を言えないなら、復習対象は3問ではなく7問です。

誤答カルテは知識・識別・運用の3色に分ける

英文法の誤答カードを3色のトレーへ分類する俯瞰構図

根拠を説明できなかった問題を、全て同じ「文法ミス」にしてしまうと、解説を読み直すだけの復習になりがちです。しかし、間違いの原因によって必要な練習は異なります。

原因 典型的な状態 戻り先
知識不足 ルールや語法自体を知らなかった 解説・基本例文・同項目の基本問題
識別不足 ルールは知っていたが、問題中の手がかりに気づかなかった 手がかりの言語化と似た問題の比較
運用不足 単独知識はあるが、語順や文脈が変わると使えなかった 初見問題・短文・文中識別

赤の問題はルールの「条件」まで戻る

赤では、正解を覚え直すのではなく、その文法ルールが成り立つ条件を一行で書きます。例文は丸暗記するためではなく、その条件が文のどこに出るかを確認するために使います。

黄の問題は「次に見る場所」を決める

黄は、解説を読むと「知っていた」と感じるタイプです。この場合は知識を追加するより、次の初見問題でどこを見るかを決めます。語句、動詞の形、前置詞、語順など、判断のスイッチになった箇所を一つに絞ります。

青の問題は問題集の外で使う

青は、同じ表現なら解けるのに、語順や文脈が変わると止まるタイプです。この場合、同じ問題を繰り返すだけでは解決しにくいため、別の初見問題や短文の中で同じ文法項目を見つける練習に移ります。

カルテに残すのは、問題文全体の書き写しではありません。「問題番号」「色」「次に見る手がかり」「戻り先」の4点に絞ります。ノート作りが目的にならず、次の行動を決めるカルテになります。

復習は色ごとに方法と終了条件を変える

誤答を3色に分けたら、同じページを全問解き直すのではなく、色ごとに短い復習任務を作ります。

1回目の修正 確認問題 終了条件
解説と基本例文から条件を1文化 同項目の基本問題 条件を見ずに説明できる
判断の手がかりを1つ書く 手がかりの位置が異なる問題 問題文で手がかりを自力で特定できる
短文中で同じ項目を探す 別問題集または過去問の初見問題 正解理由と誤りの理由を言える

例えば、10問の復習対象が、赤3問、黄4問、青3問だったとします。この場合、赤は解説と基本例文に時間を使い、黄は手がかりの比較、青は初見問題へ移します。十問を同じ回数解き直す必要はありません。

また、日本語訳の雰囲気だけで選んでいると、黄と青が増えやすくなります。そのときは、訳を作る前に、品詞、動詞の形、語順を見て判断します。一文が長くなると主語と述語を取れない場合は、文法知識を増やすだけではなく、[英文解釈の3文テスト](/nittokomasen-eibunkaishaku-needed/)で扱う骨格確認に論点を分けます。

一週間後は正解率と根拠説明率を別々に測る

復習の成果は、同じ問題を解き直しては測りません。一週間後に、同じ文法項目を含む20問を、できるだけ初見の表現で解きます。

記録する数字は2つです。

  • 正解率: 20問のうち正解した割合
  • 根拠説明率: 手がかり、文法項目、正解理由、不正解の理由を説明できた割合

正解率は高いのに根拠説明率が低い場合、中身は偶然正解や語感覚に依存しています。誤答カルテの黄と青に戻ります。両方が伸びていれば、同じ問題集の全問周回を減らし、過去問や短文で使う段階へ進みます。

根拠を説明できるのに長文では止まる場合は、文法だけの問題ではありません。[日東駒専の英語長文が読めない原因](/nittokomasen-eigo-chobun-yomenai/)で、単語、文構造、設問処理のどこで失敗しているかを分けてください。

問題集を増やすのは「今の本と違う役割」を言えるとき

新しい問題集が必要な場面もあります。ただし、「今の本で成績が伸びないから」だけで追加すると、同じ赤・黄・青の問題が新しいページに移るだけになります。

追加前に、新しい本の役割を次のどれかで言えるか確認します。

  • 今の解説で理解できない項目を別の説明で補う「理解用」
  • 赤の基本条件を確認する「基礎定着用」
  • 黄・青を初見表現で測る「転用確認用」
  • 志望学部の形式と時間に合わせる「過去問接続用」

今の問題集で赤の条件を説明できず、黄の手がかりも残せていないなら、まずは現在の誤答カルテを整えるほうが優先です。新しい本は、不安を減らすためではなく、現在の本にない役割を追加するために選びます。

科目全体の参考書の順番を組み直す場合は、[塾なしで日東駒専を目指す参考書ルート](/jukennashi-nittokomasen-sankosho-route/)で英語・国語・選択科目の進捗も合わせて確認できます。

志望学部の過去問は「出題形式」と「誤答の色」を見る

文法学習の順序を決めるには、志望学部の過去問を確認する必要があります。ただし、最初から合格点を取ることだけを目的にせず、文法知識がどの形で必要になるかを見ます。

確認するのは、例えば次のような点です。

  • 文法・語法の独立問題があるか
  • 空所補充や並べ替えなど、どの形式で問われるか
  • 長文の中で文法知識が読解に影響しているか
  • 誤答は赤・黄・青のどれが多いか

実際の出題形式は大学・学部・入試方式・年度で変わります。インターネット上のまとめだけで断定せず、最新の募集要項と公式の過去問公開状況を人間の目で確認してください。

よくある質問

文法用語をすべて暗記する必要はありますか?

用語を言えること自体が目的ではありません。ただし、誤答の原因や判断条件を説明するために必要な用語は、自分の言葉と結び付けておくと復習しやすくなります。

間違いノートは作ったほうがいいですか?

問題文と解説を丸ごと書き写す必要はありません。問題番号、3色のどれか、次に見る手がかり、戻り先の4点だけなら、見返すためのカルテとして運用しやすくなります。

文法が終わるまで長文は始めないほうがいいですか?

すべての文法項目を完璧にするまで待つ必要はありません。基本例文の骨格を追えるようになったら、短い文章で黄と青の問題を探します。長文での停滞原因が文法以外にある場合は、それを別に診断します。

まとめ:次の1周より、まず20問の色分けをする

日東駒専の英文法学習は、問題集の周回数だけで完成を判断しません。正解の手がかりと他の選択肢が誤りである理由を再現でき、初見の表現でも使えることが目標です。

まずは、今の問題集から20問を選んでください。正誤に加えて根拠を説明し、誤答と偶然正解を赤・黄・青に分けます。

一週間後、同じ項目の初見20問で、正解率と根拠説明率を別々に測ってください。その2つの数字が、今の問題集に戻るか、過去問や初見問題へ進むかを決める材料になります。

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