※本記事には広告・プロモーションが含まれます。
「日東駒専の過去問は何年分やればいいのか」「第一志望と併願校を合わせると、全部解く時間がない」と迷う受験生は少なくありません。
高3秋以降に第一志望と併願候補を3〜5校ほど考えているなら、単純に「各校5年分」のように年数を決める方法は現実的ではありません。過去問は、1年分を解くだけでなく、失点を確認し、弱点を戻し、もう一度測る時間まで必要だからです。
先に決めたいのは年数ではなく、本番までに過去問へ使える枠がいくつあり、それをどの志望校へ配るかです。
たとえば、残り10週で過去問に使えるのが週2枠なら、総枠は20枠です。この20枠を第一志望、形式の異なる併願校、形式の近い併願校の順に配れば、自分に必要な演習量が見えてきます。
日東駒専の過去問は「何年分」より完了セット数で考える
日東駒専の過去問を何年分解くべきかに、一律の正解はありません。
同じ3年分でも、3年度を一度ずつ解いて終わった場合と、2年度分について失点原因を確認し、弱点を補強して再測定まで終えた場合では、演習の中身が違います。
この記事では、過去問1年分を次の4段階で考えます。
- 初見で本番を想定して解く
- 失点を分ける
- 必要な単元や教材へ戻って弱点を補強する
- 解き直しや次の演習で再度測る
この一連の流れが終わった状態を「1セット完了」として数えます。
過去問の演習量を決めるときは、まず次の式で使える時間を出します。
過去問に使える総枠=残り実戦週×1週間に確保できる過去問枠
そこから、1セットを完了させるのに何枠かかるかを見積もり、志望校ごとに配分します。
なお、「そもそも過去問をいつから始めればよいのか」を決めたい場合は、日東駒専の過去問はいつから始める?時期別の進め方で確認してください。この記事では、過去問を始めた後に限られた演習時間をどう配るかに絞ります。
最初に「過去問へ使える総枠」を計算する

志望校ごとの年数を考える前に、残り期間から使える枠数を出します。
本番までの「実戦週」を数える
受験まで10週間あるからといって、10週間すべてを過去問中心に使えるとは限りません。
学校の授業や課題、定期試験、通常の参考書学習、弱点補強などもあります。
そのため数えるのは、単純な残り週ではなく、過去問の初見演習と復習を実際に入れられる週数です。
1週間に何枠確保できるか決める
次に、1週間の中で過去問に使える時間を見ます。
たとえば、
- 残り実戦週:10週
- 過去問に使える枠:週2枠
なら、総枠は20枠です。
ただし、これは20年分解けるという意味ではありません。
1年分を完了させるのに何枠必要か確認する
過去問1年分を本番時間で解いて終わりにすると、失点した原因を残したまま次年度へ進みやすくなります。
そこで、
- 初見演習
- 採点と失点確認
- 弱点補強
- 再測定
までに自分が何枠必要かを確認します。
説明用の仮例として、1年分を「初見1枠・復習と補強1枠・再測定1枠」の合計3枠で管理するとします。
この場合、20枠あっても20年分は解けません。1年度増やすたびに、その後の復習や再測定にも時間を使うからです。
なお、3枠は一般的な必要量を示す数字ではありません。自分で1年分を実施し、復習にかかった時間を見て調整してください。
第一志望と併願校は「志望度」と「形式の類似度」で優先順位をつける

総枠が分かったら、各校へ均等に配るのではなく優先順位をつけます。
基本的には、
第一志望→形式の異なる併願校→形式の近い併願校
の順に考えます。
| 志望校 | 志望度 | 第一志望との形式 | 最初の配分 | 追加を考える場面 |
|---|---|---|---|---|
| 第一志望 | 高い | ― | 最優先 | 修正後も得点や時間配分が安定しない |
| 併願校A | 高め | 異なる | 早めに確保 | 独自に練習する必要がある |
| 併願校B | 中程度 | 近い | 少なめから開始 | 初見で対応できない部分が多い |
| 併願校C | 中程度 | 近い | 診断を優先 | 想定より対応しにくい |
第一志望を厚くすることは大切ですが、第一志望だけを何年度も進めればよいわけではありません。
たとえば併願校を初めて解いたとき、問題構成や解答形式、時間の使い方が大きく異なるなら、その大学向けの実戦枠を確保する必要があります。
一方、第一志望の演習で身につけた時間配分や解き方をかなり共用できるなら、最初から同じ年数を確保しなくても構いません。
重要なのは、大学名だけで「似ている」と決めないことです。実際に受験する学部・方式の問題を確認して、経験を共用できるか判断します。
残り10週・週2枠なら20枠をどう配るか
ここでは計算方法を分かりやすくするため、説明用の仮例を考えます。
条件は次のとおりです。
- 残り実戦週:10週
- 過去問枠:週2枠
- 総枠:20枠
- 第一志望:1校
- 併願:3校
- 1セット:説明上3枠と仮定
この20枠を4校へ均等に5枠ずつ配るのではなく、優先順位をつけます。
第一志望に9枠
まず、第一志望に3セット分の9枠を確保するとします。
ここでいう3セットは、単に3年度を一度ずつ解くことではありません。
1年度目を初見で解き、失点を確認して弱点を補強し、再測定まで進めます。そのうえで次の年度へ進みます。
形式の異なる併願校に6枠
第一志望とは実戦上の対応が異なると判断した併願校には、2セット分の6枠を置きます。
第一志望の演習だけでは準備しにくい時間配分や解答形式があるなら、併願校でも独立した練習が必要だからです。
形式の近い併願校に3枠
第一志望と形式が近い併願校には、まず1セット分の3枠を置きます。
そこで大きな問題が見つからなければ、新しい年度を増やすより第一志望や弱点補強を優先できます。
残り2枠は調整用に残す
20枠すべてを最初から固定しない方法もあります。
残った2枠は、実際に過去問を解いた結果を見て使い道を決めます。
たとえば4校目を初見で確認して、
- 想定より時間が足りない
- 第一志望と解き方がかなり異なる
- 別の弱点が見つかった
という状態なら、追加枠を回します。
反対に、大きな問題なく対応できたなら、第一志望の再測定や弱点補強へ戻せます。
この仮例では「第一志望は必ず3年、併願校は必ず2年」という意味ではありません。
20枠という限られた時間の中で、第一志望3セット、異形式の併願2セット、近い併願1セットを先に完成させ、残りを結果によって配り直すという考え方です。
「過去問枠配分表」を作ると年数を決めやすい

頭の中だけで考えると、第一志望ばかり進めたり、逆にすべての併願校へ均等に時間を使ったりしやすくなります。
そこで、志望校ごとに次の項目を書いた表を作ります。
| 志望校 | 志望度 | 形式の類似度 | 初見枠 | 復習・補強枠 | 再測定日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第一志望 | 高 | ― | |||
| 併願A | 高め | 異なる | |||
| 併願B | 中 | 近い | |||
| 併願C | 中 | 近い |
ポイントは「何年分」の列だけを作らないことです。
初見演習だけ予定に入れると、後から復習がたまり、計画が崩れやすくなります。
初見枠と復習枠を最初からセットで確保し、再測定日まで書くことで、実際に使える時間の中で演習量を判断できます。
出題形式が近いかは実際の受験方式で確認する
併願校同士で演習経験を共用できるかを見るときは、たとえば次の点を確認します。
- 試験時間
- 科目
- 配点
- 問題構成
- 解答形式
- 大問ごとの時間配分
- 自分が失点している部分
ただし、入試方式、試験時間、配点などは大学・学部・方式によって異なり、年度によって変更される可能性があります。
また、大学公式サイトで確認できる過去問の年度や入手方法も同じとは限りません。
そのため、過去問計画を作る前に、実際に受験する年度・学部・方式の最新の募集要項や入試情報と、各大学公式の過去問案内を確認してください。
「以前はこの形式だった」「手元の過去問ではこの配点だった」という情報だけで今後の演習枠を決めないことが大切です。
新しい年度を増やすより、弱点修正を優先した方がよい場合もある
残り期間が短くなるほど、「あと何年分解けばいいか」が気になります。
しかし、次の年度へ進むことが常に優先とは限りません。
たとえば、
- 同じ単元で何度も失点している
- 時間不足の原因が変わっていない
- 復習していない年度がたまっている
- 解答を覚えただけで別問題では再現できない
という状態なら、新しい年度を追加しても同じ失点を繰り返す可能性があります。
この場合は年数を増やすより、弱点補強や再測定へ枠を戻します。
合格最低点に届かなかった場合も、すぐに「演習量が足りない」と判断せず、どこで失点したのかを分けて考えることが必要です。失点原因の詳しい分け方は別記事に任せます。
また、年度によって得点が大きく上下する場合も、1回の結果だけで追加年数を決めない方が安全です。年度ごとの点数の振れを見る方法についても、別の記事で詳しく扱います。
残り期間が短いときは「併願校を全部同じ深さでやる」を削る
時間が足りなくなったとき、第一志望の復習や再測定を削って、新しい併願校の年度を増やすのはおすすめしません。
削る候補は、まず形式が近く、すでに第一志望の演習経験を共用できている併願校の追加年度です。
優先順位をつけるなら、
- 第一志望で見つかった重要な失点の修正
- 第一志望の再測定
- 形式の異なる重要な併願校への対応
- 形式の近い併願校の初見確認
- 形式の近い併願校の追加年度
のように考えます。
ただし、実際の志望順位や受験方式によって順番は変わります。
「第一志望だから無条件に全部優先」「併願だから1年だけ」と固定するのではなく、その1枠を使うことで本番の失点を減らせる可能性が高い場所へ配ることが重要です。
毎週末は「何年解いたか」ではなく完了セット数を確認する
過去問計画は、一度決めたら入試まで固定するものではありません。
毎週末に、次の4点を確認します。
- 初見演習を終えたか
- 失点原因を確認したか
- 必要な弱点補強を終えたか
- 再測定して改善を確認したか
たとえば土曜日に第一志望の新しい年度を解いたのに、復習しないまま翌週も別年度へ進んでいるなら、「1年分進んだ」というより未完了セットが1つ増えた状態です。
反対に、1年度しか進んでいなくても、そこで見つかった弱点を戻し、次の演習で改善を確認できたなら意味のある1セットです。
過去問の進捗は、解いた年度数だけでなく、本番でも再現できるところまで修正したセット数で見ましょう。
今日決めるのは最終年数ではなく「次の1回」
今日の段階で、第一志望は5年、併願校は3年といった最終年数を完璧に決める必要はありません。
まずカレンダーを開き、次の順番で決めてください。
- 本番までの残り実戦週を書く
- 1週間に確保できる過去問枠を決める
- 「残り実戦週×週の枠数」で総枠を出す
- 第一志望へ先に完了セットを割り当てる
- 形式の異なる併願校へ必要な枠を置く
- 形式の近い併願校は初見の結果を見て追加する
- 次の過去問1回分と復習日、再測定日をカレンダーに入れる
そして週末になったら、予定していた年度数ではなく、完了セット数と今回の失点原因を確認して翌週の配分を修正します。
日東駒専の過去問を何年分解くかは、「みんなが何年やっているか」だけで決めるものではありません。
残り10週・週2枠なら、使えるのは20枠です。その20枠を第一志望、形式の異なる併願校、形式の近い併願校へ順番に振り分け、初見だけでなく復習と再測定まで終わらせる。
この考え方なら、過去問をできるだけ多く解こうとするのではなく、自分の残り時間の中で得点につながる演習を優先する計画にできます。

コメント