国語の過去問で、最後の大問が白紙に近いまま残った。振り返りに「もっと速く読む」と書いたが、本当に遅かったのが本文の読解なのか、二つの選択肢で迷った時間なのかは分からない。
この状態で「現代文は何分、古文は何分」と模範的な時間配分を当てはめても、自分が時間を失った場所が変わらなければ、次回も同じ箇所で時間切れになります。
日東駒専とひとまとめにしても、大学・学部・方式・年度によって試験時間や大問構成は異なります。だから、他人の固定分数をそのまま使うのではなく、自分の過去問ログから配分を作る必要があります。
この記事では、大問ごとの時間を「読む・解く・迷う」に分けます。その記録から、各大問の配分と一問の打ち切り条件を決め、次回は「迷う」時間だけを狭めて効果を測ります。
まず過去問1年分を「読む・解く・迷う」で記録する

時間配分を作る前に、志望学部の過去問1年分を本番と同じ条件で解きます。この回は点数を測るだけでなく、時間の使い方を観察するための計測回です。
時計を見るのは、最低限次の地点です。
- 各大問の本文を読み始めた時刻
- 本文を一度読み終えた時刻
- 各設問に答えを記入した時刻
- 一問で長く止まった場合の開始と終了
- 次の大問へ移った時刻
この記録を、次の3種類に分けます。
| 時間 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 読む | 本文、注釈、設問文の内容を把握する | 論旨を追う、古文の主語を確認する |
| 解く | 根拠を探し、選択肢や記述を判断する | 根拠箇所と選択肢を対照する |
| 迷う | 新しい根拠が増えないまま同じ候補を往復する | 二択から動けない、同じ段落を繰り返し読む |
「読む」と「迷う」を分けるのがポイントです。同じ段落を二回目に読んだときも、新しい根拠を確認しているなら「解く」、何を探すか決めないまま読み返しているなら「迷う」です。
時間配分は「模範分数」ではなく得点に結びついた時間から作る
ログができたら、大問ごとに「読む・解く・迷う」の合計と得点を並べます。ここでは、時間が長かった大問を自動的に短くするのではなく、その時間が得点に結びついたかを見ます。
| 状態 | 読み取り | 次回の調整 |
|---|---|---|
| 時間は長いが得点が高い | 読む・解く時間が必要だった可能性 | いきなり大幅に削らない |
| 時間が長く得点も低い | 迷い時間または読み方に問題 | 迷う時間から削る |
| 時間は短いが得点が低い | 読み飛ばし・根拠確認不足の可能性 | 必要な読む・解く時間を戻す |
| 時間が短く得点が高い | 現状の強み | 大幅に変えず維持する |
たとえば、現代文に最も時間がかかっていても、正答の根拠を確認した「解く」時間が大部分なら、一律に削ると得点が下がる可能性があります。反対に、二択の往復に何分も使ったのに間違えたなら、そこは打ち切り候補です。
最初の配分は、実測した「読む+解く」時間を土台にし、迷い時間を少しだけ狭めて作ります。よくある模範配分は初期案の参考にはなりますが、最終的には自分の得点とログで調整します。
打ち切り基準は「時間」と「新しい根拠」の2つで決める

「一問に何分かけたら飛ばす」だけだと、あと少しで根拠を確認できる問題まで捨ててしまうことがあります。反対に、何分でも粘ると、後ろの得点可能な問題を未着手で残します。
打ち切りは、次の両方が重なったときに行います。
- その設問に予め決めた迷い時間に達した
- 直近の読み返しや選択肢比較で、新しい根拠が一つも増えていない
新しい根拠とは、本文の別箇所、主語の特定、接続語の関係、選択肢の明確な誤りなどです。同じ二択を「やはりAの気がする」と往復しているだけなら、根拠は増えていません。
打ち切るときは、空欄のままにせず、現時点の候補を仮置きし、問題番号に目印を付けて次へ進みます。全大問を一度通過し、残り時間があれば、新しい根拠を探す順番を決めて戻ります。
現代文と古文は「どこを速くするか」を分ける
国語の時間切れを「国語が遅い」とひとまとめにすると、学習任務が大きすぎます。タイムログで現代文と古文のどこに時間を使ったかを分けます。
現代文の「読む」が長い場合
論旨の展開を追えず同じ箇所へ何度も戻るなら、段落ごとの役割、対比、言い換えのどこが抜けたかを見ます。読み方自体の詳細は[日東駒専の現代文の勉強法](/nittokomasen-gendaibun-study/)で扱い、本記事ではログ上の「読む」として対象化するだけにします。
古文の「読む」が長い場合
単語・文法・主語の切り替わりを確認するたびに止まるなら、読解速度の前に基礎知識の取り出しが原因かもしれません。基礎の戻り先は[日東駒専の古文の勉強法](/nittokomasen-kobun-study/)に分けます。
「解く」より「迷う」が長い場合
現代文でも古文でも、根拠を確認した後の二択で時間を使っているなら、本文を速く読むことより、打ち切り基準と選択肢の比較順序を修正します。「なぜ二択から動けなかったか」を記録し、本文根拠の不足なのか、選択肢の言いすぎ・ずれを見落としたのかを分けます。時間以外の失点も同時に見直す場合は、[過去問の失点を4つに分ける復習法](/kakomon-gokaku-saiteiten-todokanai/)へ分けてください。
次回は「迷う時間」だけ1割減らして再測定する
最初のログを取った後、次の過去問では「読む」も「解く」も同時に短くしようとしません。複数の要素を一度に変えると、得点が上がった、または下がった原因が分からなくなるからです。
まずは、前回の「迷う」時間の合計だけ1割程度減らす計画を作ります。減らす場所は、前回最も長く、かつ得点に結びつかなかった迷いから選びます。
再測定で比べるのは、次の4点です。
- 全大問に一度は着手できたか
- 未着手問題数が減ったか
- 迷い時間は計画どおり減ったか
- 正答数が大きく悪化していないか
未着手は減ったが正答数も大きく下がったなら、打ち切りが早すぎた可能性があります。迷い時間は減ったのに未着手が減らないなら、読むまたは解く時間に別の停滞があります。その場合は、次の回に修正対象を一つだけ入れ替えます。
大学・学部・方式・年度によって、試験時間や大問構成は変わる可能性があります。ログを取る前に、志望学部の最新の募集要項と過去問を人間の目で確認し、本番と同じ条件を固定してください。
よくある質問
最初に解く大問は固定したほうがいいですか?
過去問ログで、得点が安定し、時間も読みやすい大問があるなら、先に解く候補にできます。ただし、年度によって難易度が変わるため、順番だけでなく打ち切り基準も持ちます。
本文を先に全部読むべきですか?
問題形式や自分の読み方によって異なります。大切なのは、どの順番を使ったときに「読む・解く・迷う」の時間と得点がどう変わったかを比べることです。
時間を測ると集中できません
最初から一問ごとに細かくメモするのが難しい場合は、大問の開始・本文読了・大問終了の3点から始めてください。復習時に迷った設問だけ追記し、次回から記録を細かくします。
まとめ:今日は模範配分を探す前に1年分のログを取る
日東駒専の国語で時間が足りないときは、他人の「現代文は何分」をそのまま当てはめる前に、自分の時間を読む・解く・迷うに分けます。
今日は志望学部の過去問1年分を本番と同じ条件で解き、各大問の開始・本文読了・設問終了の時刻を記録してください。復習時に、その時間を3種類に分けます。
次回は、得点に結びつかなかった「迷う」時間だけ1割減らします。未着手問題数と正答数を前回と比べれば、自分の配分が改善したかを判断できます。


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